ユリゴコロ 感想【ネタバレあり】
本日最終上映で一人でユリゴコロを観てきました。
なんかすごいもの見たって感じでとりあえず文字にして気持ちの整理しておきたくてこれを書いています。
映画も小説もネタバレ含みます。気をつけてください。
CMから気になってて、どうしても観たくて、まずは原作を購入。
3〜4日で読みきって、映画を観たくなり、仕事終わり少し遅れて映画館へ直行。
私が入った時は女の子が池で溺れて亡くなるシーンでした。原作読んでたからその前の話はなんとなくわかってたけど、あとでDVD借りようかしら。
結論から言うと、
原作とかなり違った。けど、映画もとても良かった。
すごすぎて、衝撃すぎて、感想も何も言葉でなくて、映画館から出たあと人の声が遠くに聞こえて、どう帰ってきたか半分記憶ない(笑)
それほどの衝撃受けた。なんか、すごかった。。
前半はかなり忠実に再現されてて、あ、原作のこのシーンね、こんな感じなんだとか思いながら観てました。特に男の子のシーンはちょっと想像できてなかったから逆に映像で見てなるほどとなった。グロかったけど。目伏せたくなるシーンあったけど。リスカのシーンはちょっとキツかったけど。
いや、ホラー映画とされてるこどもつかいより怖かったよ?!ホラー映画じゃないよね??
原作と大きく違うところは、映画では美紗子に妹はいないのと、亮介に弟がいないところかな。最後の終わり方もそうだけど。
2時間ほどにまとめるから、映画はさっぱりした感じで、もっとよく知りたいっていうのは原作かな。どちらもいいけど、弟に話聞いて謎解きするシーン好きだったし、美紗子と英美子が入れ替わってるっていうのもびっくりしたから私は小説の方が好きかな。
とにかく俳優さんの演技が素晴らしいの。吉高ちゃん本当に美しいし、もう吉高ちゃんが殺人鬼にしか見えないし(褒めてる)松山ケンイチめっちゃなんていうの、良い。あの二人のあの、愛が本当によかった。松坂桃李くんはとりあえず落ち着けってなった(笑)桃李くんというより亮介ね(笑)桃李くんの狂うあの演技好きなんだよね〜。目がいってるよ〜スピード出しすぎよ〜落ち着け〜って思いながら見てたよ()1番最後の涙流すシーン好き。
美紗子(吉高由里子)を生かせておかない、美紗子も洋平に殺されたいって思い、橋に行って死なせようとするシーン。でも、殺さなくて、名前変えて生きろって。うん、愛だなあ。あのシーンが1番泣いた。愛だなぁ…
美紗子は洋平のことを「アナタ」という。美紗子のせいで洋平は絶望の中で生きていた。でもその二人が出会った。やっぱり運命ってものはあるんだろうなと思ってしまう。その「アナタ」の意味が小説では詳しく書かれてる。人を殺すことでしか生きがいを感じられなかった美紗子に初めて嬉しいとか愛おしいとかそういう気持ちにさせたのがアナタだった。アナタは私のアナタ。アナタに殺されたい。アナタに殺されることだけが唯一の救い。なんていうのかな、いい言葉が見つからない。
あとひとつ言うと、ユリゴコロのノートは映画では1冊だけど、小説では4冊あるよ!
俺にも殺人鬼の血が流れてるんだって亮介が美紗子(木村多江)の首を絞めるシーン。でも殺せなくて苦しくて泣くシーン。あそこはなんか、苦しかった。(桃李くん亮介演じるの苦しくなかったのかなと思ったけど、それよりも娼年のほうが精神的にキツかったみたいで、娼年どんだけのものだよって思いました)
いや、美紗子が吉高ちゃんから木村多江になっててびっくりしたよ?!そこ若干「?!」ってなったけど。吉高ちゃんの美紗子が好きだったから最後まで吉高ちゃんがよかった(笑)
小説の最後の終わり方結構好きだけど、映画の終わり方もよかったな!あのベッドで吉高ちゃんと松山ケンイチになるのジワーって温かい気持ちになった。なんであんな殺人鬼の話なのに最後温かい気持ちになるんだろうね?!不思議。
小説の感想にもなっちゃうけど、細谷さん(美紗子)が、亮介のこと好きみたいな感じで書かれてたけど、あれ親だからなんだよね。前半の殺しと後半の殺しは全然意味違うんだよね。愛なんだよね。美紗子があのヤクザ(名前忘れた)を殺すのも亮介が罪を犯さないようにっていう愛だよね。(ちょっと映画では何人も殺すのは無理あるかなと思ったけど)
とりあえず私は明日から藤吉(松坂桃李)をどのような目で見たらいいのでしょうか。
来週は彼女がその名を知らない鳥たちを見ます。また松坂桃李くんです。笑 これそこ松坂桃李くん目当てで見ます。ペラペラペラ男を見ます。来週こそこれから桃李くんをどんな目で見たらいいかわからなくなりそうです(笑)(松坂桃李くんになら首絞められて殺されてもいい、松坂桃李くんにならペラペラペラ男で囁かれて体だけの関係になってもいいとか思った私は多分ドM。松坂桃李くんになら。松坂桃李の四文字 最強説がここに。笑)
今年は映画をよく見る年なので、年末に今年見た映画をまとめようかな。
とにかくとても衝撃的で、すごいというか切ないというか、苦しい映画でした。
でも私はこのタイプの映画嫌いじゃない。
映画鑑賞が趣味になりそう(笑)
来週はかの鳥たのしみです。